春の瘴気にあてられて。眠りが必要。

初夏のような温かさからでしょうか。
それとも、碧の爆弾のせいでしょうか。
どうも体のリズムがおかしくなっています。


ここのところの暖かさは、緑が爆発的に目覚めたように思います。
人間の目から見たら、目覚めた、というようになるのですが
植物から見たら、準備万端にしていたものの覆いを取り外した!
というのが正解でしょう。
あふれるような緑の展開です。
枯れ枝だった銀杏は、小さな参画の新芽を吹き出させ、遠目には
碧の光をまとっています。いや、銀杏だけじゃない。
すべての木々は遅かれ早かれそんな状態です。
春の初めに、山霞(新芽がほんのり色づいている)がありますが
霞ではなく、光り輝いています。
光は、きらきら、というより、淡い緑の熱線を振りまいているようです。
早々と葉を出している地上の草達は、木々の熱線にあおられ
小さな花々をこれまた太陽に向かって差し出します。
露地植えのチューリップ。菜の花、ムラサキダイコン(と教わった)
目にまぶしい色を展開させます。
まさに春なのです。
そして、春の締めにふさわしい、藤。
春から初夏に移行する時に、艶やかな紫の風を作る藤。
今朝、蕾を発見しました。早い!


なんだか気がせいてしまうのです。
次々と春は駆け足で進んでいくから。
春の向こうには、夏の顔が見えるから。
植物たちの勢いに、背中を押されてしまって。
足がもつれるように、気持ちもせいてしまって。


せめて夢の中で、ゆっくり春を楽しみたい。