あるくこと 泳ぐこと

規則正しいリズムを刻むこと。
一つ大きな違いは、呼吸が自由なこと、不自由なこと。
呼吸が不自由な分、自由な水の中の動きがあって、
頭で考える、というより体が考えていて、私はずっと呼吸と動きのリズムを追いかけている。
呼吸が自由な分、私は自由に考えていて、体は規則正しく動くことを要求されている。


ぽっとできた何もしなくても大丈夫な時間の中で
停滞するリズムに耐えられなくなるような気がする。
何かしたくなるし、その何かが手をつけられなくてまた、何かに邪魔されているような
取り込まれているような。
空気の中が一番動けるのに、なぜか時々動けなくなる。
暖かい水が恋しくなる、暖かい空気が恋しくなる。
そう、温度に左右される。冬場の空気に負けて体が動かなくなる、
リズムが刻めなくなる。
空気にからめとられてしまったからだを動けるようにリズムを刻めるように
無理やり動こうとする先は、てくてく歩くこと。
体が温まって規則正しく動く要求を全うできるようになって
やっと何かを自由に考えられる。呼吸が自由になってくる。
息をしていることを忘れられる。
大きなリズム、小さなリズム。
心臓のリズムから、生活のリズム。