帰ってきました。日本モードに戻さなきゃ。 と仮面のこと

今朝、帰ってきました。
成田に着いたのは、7時前。
荷物をとっとと拾って、成田空港駅でささっとシャワーを浴びて
会社に向かいました。
こういうときは、勢いをつけて出かけたほうが良いのです。
9時半には席について、仕事を始めていました。
あちこちでぐっすり眠ってきたので
眠気をもよおすことなくお勤めもできました。

写真は、ジャカルタからシンガポールに行く途中の空。
海面というか、雲というか
光がすうっと落ちて光っています。
光がまっすぐに落ちているのですが
写真には光の道が映らなかった。残念。


仕事をしていても、頭の中が日本語とインドネシア語
ごちゃごちゃ。
帰り際に、こんなもの買ってきましたよと
踊り用の仮面を社員さんに見せてみました。
(この仮面そっくりの女子にわたる仮面でした。きっと可愛がって
もらえる。仮面も、その女子も)
きれいな布も買って、みんなびっくりするかな
なんていうことを口にしたら、
「“みんな”は踊りの人たちね」と言われて
あ、インドネシアモードで存在している(汗)ことに気がついて
ちょと失敗です。あーあ。
よくわからない話を聞いても、そりゃ、困るよね(笑)
激しく反省しながら、またやってしまった〜っと思いながら
仮面を友人に届けました。
こういう反省を何度繰り返せばいいんだか。
「フツウ」というものがなかなかむつかしいのです。


この仮面は(写真も手元にないので想像してください)
衣装関係のお店で探して、見つからなくて
手に入らぬなあとあきらめて他の物を探していた途中で
見つけたものです。
pasar ngasam という市場の近くに(ジョグジャカルタの)
あった、骨董品屋さん。
人力自転車の座席から、ひょと見えた仮面に目がとまりました。
人力自転車を止めてもらって
お店にずかずか入って、ざざざん!っと見回したら
足元にお爺さんが座っていました。
中華系のお爺さん。目が鋭いなあ。でも掘り出し物もありそうだと
勝手に決め込んで
お爺さんに「踊り用の仮面で、キャラクターは女子。ある?」
とジャワ語で(しかもちっとも丁寧じゃない物言いで)
と聞いてみたら、奥の戸棚から出してくれた仮面でした。
その仮面を見た時、
仮面を欲しがっていた友人の顔がパッと浮かんだのです。
これだ。


仮面は、ラーマヤナのシンタ姫。
ラーマ王子もあったけど、ピンとこない。
シンタ姫はもう一つあったのだけど、仮面を両手に持って
鏡を見ながら動かしてみて、表情のあるほうを選びました。
一瞬なんだけど、ちょとこの子のほうがいい。

もう一つあるなら自分の分も買えばよいのですが
仮面というのは相性です。
美しいシンタ姫。私にはとてもとても無理。
品のある顔立ち。金色のお顔。
私に似合うのは、チャキルや、サルのハノマン。
ちょと化けもののようなキャラクターです。
ちょとだけフツウの世界から、片足飛び出たようなものが似合う。


友人のぱあっと開いた笑顔を見ながら
ああ、連れてきて良かったと思いました。
相性がきっといい。お互いを大事にしながら踊っていける相手のような
そんな相性だといいなと思います。
もちろん仮面をつけての練習は大変だし
仮面の感覚を体に身につけないと、仮面は生きてきません。
それは経験を重ねればできること。
だから、今度のムリウイライブで仮面デビューしてくれたらなと
ちょっとだけ期待しています。



もう一枚の写真は
人力自転車から撮った、人力自転車。
一般市民の足です。乗るときは料金の交渉をしなきゃいけない。
エンジンは、おじちゃんの足と体力。
エコとして考えると大変良い乗り物ですが
おじちゃんによっては、エネルギー効率が悪いのか
非常に高額を要求されます(笑)
日本人のように(?)白い肌を持つ私。
べらぼうな金額をつきつけてくるおじちゃんたちの多いこと!
歩いて10分くらいの距離に
200円くらい、普通に吹っかけてきます(怒)
こういうときの、口の悪い私を、人にお見せすることはできません。
ジャワ語で「高っけ〜!い・ら・な・い・よ!」
と捨て台詞よろしく(笑)去っていきます。
交渉している時間がもったいない。それなら歩く。
それでもおじちゃんによっては50円くらいでどう?と
言ってくれる人もいるので、そういう時は乗ります。
南国の直射日光は暑いのです。歩くのも早いので汗もかくし。


ちょこちょこと、この旅行(出張)のことを
書けたらなと思います。書いとこう!