あちこちバンドン。

先日日曜日、バンドンをうろうろしてきました。


ネットで見つけたフェスでしたが、残念。前日の夜に人形劇があった残骸が。
体調の悪い時だったから仕方ない、遠いし(泣)
涙をのんで後にしましたが、子供にとっては楽しいお祭り。
このほかにも小さな遊園地が広がっていてのんびりした田舎の雰囲気を味わってきました。
おじちゃんがペダルを踏んで遊ばせる遊具です。


大渋滞の中、踊りが見れるかもと思って行ったフェスが空振りだったので、どうせ日曜日だしと
気になっていた動物園に行ってきました。
あちこちにござが引いてあってくつろぐ人たち。日本のお花見状態の動物園でした。
インドネシアは貴重な生き物の宝庫でもあり、インドネシア中心の動物園でも
かなり楽しめます。
餌やり放題! 大丈夫なのか!!!
熊や馬や鹿関係など、放り投げ放題でした。
私の相方、オランウータンの檻も、ゴミ袋やお菓子やなんだで心が痛みます。
これじゃ、落とされたタバコに興味を持って、タバコを吸うようになったオランウータンが
いてもおかしくない(実際いるのです)

鳥類は美しい物がたくさん。しかもとても至近距離で見ることが出来る。

そして檻なし、柵なしの象。
背中に乗れます。
付近は象の通り道。お客さんを乗せた象がのんびり歩いています。
はっと気がつくと真後ろに象が! 曲がり角を曲がったら象が!
この写真も1メートルない、至近距離。


聞き慣れた音楽が聞こえて行ってみると、動物園内でスンダ地方の大衆芸能が上演中で
わくわくしながら見ていたのですが、誘われたので踊ってきてしまいました。
第1、2、3週の土曜に踊りと音楽が上演されています。
次回、またおいでといわれているので、行ってみようと思います。


動物園の隣は、有名なバンドン工科大学。
秀才が集まる広いキャンパスを横目に見ながら歩いていたのですが
そこでも前日に踊りの公演があったポスターを発見してまた、涙目になりました。
こうなったら、何としてでもバンドンのTaman Budayaに行かねば!!!
とは言っても、公演したのは10年以上まえのこと。
記憶を便りに(笑)尋ねながら、歩いて行きました。(1時間は歩いたと思う)


あきらめかけた頃に見つけたTaman Budaya Dago は静かな住宅地の中にあって
涼しくて空気も良くて穏やかなところでした。ここにも泊まったはずなんだけど
さすがに思い出すのは一寸難しい。


竹の楽器を演奏していたグループの方に話しかけて
公演情報やこの辺りの話を伺った後、(本を読み、お茶の飲んでのほほんとするには
いいところです)、別のおじさんに(なぜか駐車場で立っているおじさん、行きも帰りも)
この下の舞台で、踊りの練習してるよ〜という嬉しい情報をいただいて
早速行ってきました。Taman Budayaとは文化省の地域支部みたいなところです。
偶然偉い人もいて、ちゃんと事情を説明して練習を見せていただきました。


本番を控えたTaman Budaya Bandungのチームが、全インドネシアのTaman Budayaが
集まる大会に備えて、本番さながらの練習をしていたところだったのです。
生演奏に、衣装をまとい美しく化粧を施したダンサーたちは
素晴らしい動きをしていました。わ〜、この人たちの前で踊ってますなんて言えない。
足の裏をまるで手のひらのように繊細に動かしながら踊る、指先まで行き届いた神経。
テーマが大衆芸能を扱ったものだったので、イロモノが好きな私には
たまらない作品でした。まだ公開されていないので、写真も撮らず
ひたすら楽しんできました。血湧き肉踊るって、こういう瞬間です。


今の私に足りないものはたくさんあります。
仕事に追われていますが、踊る気持ちもどこかに置いてきていました。
初心に返ったような気分でした。そう、これにはまってインドネシアにまた来たんだ。


帰りはAngkutanと呼ばれる小さな町バスで帰ってきました。
歩いて、Angkutanで道を覚えていきます。知らない風景が少しずつ自分の中に
地図を描いていく。


あんまり浮かれると仕事に差し支えますが、落ち着いたら踊り始めます。
おやすみなさい