断食開けてと耐える堪える耐える


忙しくて最終日まで一人残って仕事していましたが、めでたく断食開けました。
どこの会社もほとんどお休み、大渋滞が普通のジャカルタもがらがらで、いつもこうだといいのに。
と愚痴をいいたくなる位、空いている街中でした。

しばらく定時に帰ることがなかったので、夕空を眺めながら帰りました。ゆっくり歩いて帰るなんて久しぶり。うーんと伸びをしながらちょと横になっていると、断食最後の夕方のお祈りの時間がやってきました。これで断食終わり!
祈りの声の後、静かな時間はみんなが食事を取っている時間。お疲れ様と試練を乗り越えた喜びに満ち溢れた時間かな。
花火でお祝いかぁ、とのんびり構えておりました。
でも断食開けの夜の賑わいもまた、覚悟しておりました。

19時位からまた祈りの声が始まり、あらゆる空間を埋め始めます。花火はあちこちで打ち上げられてますが、私のアパートすぐ近くで一晩中どんぱちあげていました。

この辺はまだまだ耐えられていたのです。祈りの調べは正しい調べで、音痴の方もいないし、比較的良い声の人が多くて。
それでも大音響には違いないので、少しずつ体力を奪われるような思いをしながら、夜を過ごすのです。スコールの後は、ひんやりした冷気に包まれ、散歩してくる余裕もありましたが、一度横になってしまうと金縛りにあったかのようにじっと祈りの声に耐えるようになってきました。

23時位になると、何か考えようとするのも難しくなる位、頭の中にも祈りの声が充満してきて、うわわ、どうしようと狼狽えてきて(苦笑)、何とかしなきゃ、呪縛から逃れなきゃと、お風呂に入り心頭滅却してから、洗濯をしながら気を紛らわせていましたが、空間を埋め尽くす声に変化が出始めたのです。
少年達の声が。
声変わり前の甲高い声はまだ祈りの調べから外れることもあり、この辺からかなり辛くなってきて、お風呂場に逃げて、耳を休めたりしながら何故か、ゲームに集中(苦笑)
そしてだんだんハイテンションになってきた少年達の声が、割れ始め、音階が狂ってきた2時過ぎ、打ちのめされて、ついに横たわるのみで堪えていました。
最高潮に達した時間、思考停止に近い気分を味わいながら、ふっと湧いた静かさ!
苦行⁉の時が終わり、穏やかな睡眠が私を取り囲み、眠りに落ちたのです。もちろん、その後も通常の礼拝時間に目が覚めるのですが、
それでも眠り続けた断食開けの朝です。


だらだら書いてしまいました。
そんなこんなの断食開けのお休み一日目です。