約束を果たしに 鍵とアンテナ

ネパール、カトマンズは標高の高いところなので
日中でも少し肌寒い20度前後のからりと晴れた空気でした。
夜は12度位。久しぶりに冷えた空気を味わうことになりました。

英会話を始めて2ヶ月。そういえば旅行用の練習を何もせずに
飛び出しましたが、道を聞くこと、買い物をすること、
素材を聞くこと(布を買うため)、などは自分から尋ねることができました。
やってて良かった!ほんの少し自信がつきました。

泊まっていたのはタメル地区。
観光地だし、泊まるところもたくさんある、一人で滞在しても
そんなに苦労しなさそうなことで選びましたが正解でした。
女性を見かけない街
という印象です。街角や中庭には洗濯をしたりしている女性を
見かけるのだけれど、男性の方が目につきました。
屋台で揚げ物やパンらしきものを売っていたりするのは
女性なんですけど。
賑やかな街で良かったのですが、陽が落ちた後は
他の地域は暗くて車も減って、一人歩きするには
少し心構えが必要でした。いや、そういう時間に出歩く私が
地域のルールに従っていないのかもしれませんけど。



はじめは観光名所に取り上げられているヒンズーや仏教遺跡を
回るつもりだったのですが、市場や生活が垣間見られるところを
てくてく歩いていました。



歩くことの喜び、青い空を楽しむ、生活の匂いや祈りの場所が
いたるところにありすぎて、宗教が生活の一部であることを
再認識するような時間を過ごしました。




通りがかりのお坊さんにおでこに印をつけられて
お布施を要求されて、よくわからないけどまあいいやと思っていたら
マリーゴールドの花びらを振りかけられて、一日中そのままで歩いていました。
こういうのは小さな儀式であって、その街に溶け込むための
鍵を授けられるようなことだと思っています。
わくわくしながら小さな驚きや喜びや畏敬の意を持って
お寺をまわったり、石畳みに魅入ったり。
何をしていたの?と訊かれると難しいのだけれど
自分の持てるセンサー、アンテナを全開して歩いていたのだと思います。