あたらしいことに出会いに行く

今日は英語でインドネシア舞踊を紹介する2日目でした。
先週初日は、まったくひどいものでした。
どうひどいかというと
1.先生の言葉が全く聞き取れない(ニュージーランドの方でした)
2.子供が何を話しているか半分くらいしかわからない
3.準備していたテキストがあまり役に立たなかった

それでも、ジョグジャカルタのGolek Ayun Ayunをビデオで紹介し、使用されている動きを取り上げて、何の動きだと思う?クイズと、実際に使われている動きを試してみよう!を試してみました。Kenserという、砂浜に風が吹いて、砂が音もなく移動する、という動きです。この他にもTari Piringという、お皿を持って踊る踊りですが、このお皿を持って腕を回す動きで遊んでみたり。
子供たちにとってあたらしいなにかであり、私にとっても新しいことでした。英語とは長い付き合いですが、英語を使って踊りを伝えるのは、初めてのことでした。踊りを習う過程で身につけた言語使用方法または、用語といったものはその世界特有のものであり、(どの分野でもそうかもしれませんが)初めて経験する人達には異質なものかもしれません。今回それがよく思い知らされたなあと思います。

スマトラのBatak族、Tor Torの踊りは、動きは簡単かもしれませんが、重心を低く落としていく動きがあり、下半身、特に腿や足首の強さが求められます。かがむこと、しゃがみ込むなどの動きがスムーズにこなせること、足腰の筋肉がしっかりしていると問題ないのですが、子供たちにはちょっと大変かなという気もしました。二日間の練習で3日目には本番という、ちょと条件が厳しかったので覚えやすいものにしましたが、子供たちからは「疲れる〜」という声があがり、内心ごめんなさい!でした。

色々へこんで1日目を終わり、そのまま仕事へ。自分の至らなさをうんうん悩んでも仕事は待ってくれないのが助かりました。そして今日の2日目は、やっぱり先生の言葉がわからなくて、謝りながら(ごめんなさい、今なんておっしゃいましたか?の繰り返し)Tor Torの練習と子供たちの発表会の練習を見せていただきました。

発表会は多様性と空間についてで、ストーリー形式のプレゼンテーション。それぞれが役割を担当、12人の生徒に先生1人、補助の先生2人で、話す間合いや、合いの手の入れ方など、子供の個性に合わせての指導(?)でした。教室内は子供たちの作品で飾られていて、何か作りたい時のために、さまざまな種類の道具(粘土や、テープ、ストローやきらきら光るものなど)が用意されています。広い教室にグループで座れるような大きな机が4つ。共通言語は英語なので、英語で書かれた標語だったり地図だったり可愛い絵などで、教室は楽しい雰囲気でした。学校という場所は、教育の場ともいわれますが、新しいことに出会える場所でもあります。新しいことに出会う、その環境としては、素晴らしいところだなあと思いました。今回のお話し、受けて良かった。私も新しいこと、新しい何かに会いに行けたと思います。なかなかそれを消化できないけど、ただ単に踊りを紹介するだけじゃなくて、子供=小さな人達の背景(さまざまな国の出身)や個性とか、言葉にできない、まとめられない新しいなにかに出会った気がします。


教育格差、という言葉が頭に浮かびましたが、それは別の機会にまとめようと思います。