壁とたまごとひととひと

少し暖かくなってきたので
インピーダンスの作品について、メモをしていこうと思います。
村上春樹さんのイスラエル賞にもでていましたが。
壁とたまご。


たまごは以前からテーマにしているもので
たまごのひと。という文字にすると何だかわからないものを
舞踊の中に取り入れてきました。今回もちょっと使いたい。
たまごは未来をはらむもの。そしてこわれやすいもの。
未来につながる情報、そして過去から続く膨大な情報を詰め込んだ記憶装置。


壁。
言語の壁、習慣の壁、防御の壁。
壁は、皮膚。どんなに好きになっても一体感を味わっても
この皮膚を超えることはできない。皮膚はたまごのから。
皮膚は、細胞膜。何かと何かを隔てる最初のもの。


壁を伝って伝達されていくもの。
拒絶であり、守りであり、外に対しての態度、内に対しての態度。
隔てつつも、完全に隔て切れない、皮膚であり壁。
追い詰めることのできるもの、もたれかかれるもの。
時として高くそびえたち、乗り越えられる高さでもあり。


壁は背景。
伝わる壁、伝わらない壁。障壁。
村上さんのいう、システムという壁。思想、社会という壁。


さてさて。
どんなふうに展開していくんでしょう。
自分でも楽しみです。