生きていくのに必要とされない知識をたくさん持つ。

という名言を本日聞きました。
会社のお隣にいらっしゃる方は割とお年を召した方。
この方のおっしゃるお話が結構面白いのです。


歴史上の人物についての知識。
 守備範囲が広い!
ご趣味の競馬鑑賞。(鑑賞なのですよ→力説)
 G1レースの映像のコレクションをお持ちで、詳細な馬のデータをもっています。
野球についての知識。
 往年の選手から今現在の選手まで細かい成績を愛情豊かな目線で語ります。
社内の人間関係。
 結構重要ですが、嫌みなく淡々と伝えます。
昔の事件(政治から一般から)

もう、年の功だから、というものでもなく、ほんとによくご存じで
伝え方もだらだらと自慢するわけでもなく、ひょいとおっしゃいます。
もちろん仕事中ですから二言、三言という感じなのですが
時には、笑いを誘うものあり(必死に噛み殺す)、奥様のこと
お子さんのこと、微笑ましいことも聞くことができます。
お酒が全く飲めず、でも飲み会に誘われるひとというのも珍しい。
きっとこのお話がいいお酒のつまみになるのでしょう。
年の離れた私たちとも、同じ目線で会話ができて時に頭を下げ
時に持ち上げ、ひょうひょうとお仕事をされてきました。
「女はこわいんだから」(でも、いつも笑顔!)
という割には、私たち女子チームを支え続けて下さいました。


生きていくのに必要とされない知識をたくさん持つ。
豊かな時間。そして素敵な年の取り方です。
私たち女子チームのみならず、日々売り上げであくせくしている営業のみんなからも
相談をされ、頼りにされてきました。
もうすぐ退職されますが、名残惜しい。

私もまた、そんな年の取り方をしたいなあと思います。