マイケルジャクソンと踊りのこと

ああ、いい時に亡くなったなあ。伝説の人になってしまったなあ。
と思った彼の死でした。
今頃は天上でゆっくり休んでください。
ご冥福をお祈りします。


子供心にびっくりしたのがムーンウォーク
私だけじゃない、あの当時の子供たちにとっては
ぜひ挑戦したい技だったのではないでしょうか。
どんくさい私は後ろに歩くことさえよくわからなくて
テレビも自由に見られなかったこともあり
友達がやっているのを見て、試してみたいけど恥ずかしくて
一生懸命知らん顔をしていました。


インドネシアに行ってから、ムーンウォークが少しできるようになりました。
民族舞踊を学びに行ったはずなんだけど
伝統舞踊の名手でさえ、覚えてみたい技であり、できれば自慢したい技でした。
私は王宮でも踊る男の子から、技を盗みました(笑)
みんながやるから、一緒になってやっていたほうが近いですけど。
見て覚える。その見本がマイケルであれ、王宮の踊り手であれ
興味があってわくわくする要素があって
手を伸ばせば届きそうな(それは等身大の私たちにも近い存在という意味で)
新しさ、美しさに挑戦してしまうものです。
今になっていろいろ映像を見ていると
なんて美しい動きなんだろう。あの鋭さ、たおやかさ、歌の力強さ
人々をひきつける真っ白な白眼に光を放つ瞳でした。
あの動きを保ち続けるには、どれだけの練習を重ねればよいのか
いくら素質があっても、努力しなければ保つことはできないことでしょう。


ムーンウォークをみると、ひょと思いだすのです。
練習している私を見て、笑い転げていた友達の顔
(夜中、彼は隠れて鏡の前で必死に練習していました)
彼のようになりきって歌い踊る友人たち。


ことんと人形が倒れたように
伝説が生まれ、一つの時代が終わった気がします。