ゴレックの体の使い方。  地域が違うと使い方が違う

今日は、上大岡のクラスのお稽古でした。
ジャワ舞踊の古典、ゴレックという踊りを今取り上げています。
ゴレックとは、木の人形という意味。
もともとは、人形劇の中のものを、人間に置き換えていくような
感じだったのでしょうか。
ゴレックという言葉は、ジャワ語だと「探す」という意味にもなり
なかなか、意味深な踊りです。


今までみっちり練習してきたのが、ジャカルタのブタウィという地域
の踊りでした。もちろん腰もしっかり落とすし、早いし、練習したら
ちゃんとしっかり疲れて、息も切れる、汗もかく、というものなので
久々にジャワをちゃんとやっても大丈夫♪
とおもってお稽古に行ったのですが
…。
とても疲れました。
ゆっくりだし動きも小さいし、息も切れないし、見た目は
何がそんなに疲れるかなあ、なんて踊りなのですが
細かな重心の移動と、しっかりと腰を落として(落とし続けて)
ゆったりと踊る。足腰にものすごく負担がかかって
その上姿勢をきちっとまっすぐ保つとなると
お腹も背中も両方で支えないと、腕や首が自由に使えない。
ということに改めて気がつきました。
ゆっくりお風呂に入って足腰をほぐしてね〜
と声をかけてお稽古終了でしたが、一番それをやりたいのは私だと思います(笑)
ちょっと教える側なのにどうなのさ〜(泣)
今日の反省点はそこでした。もっと練習しきゃ。
お稽古中、あ、お腹がすいたなあ…と思った瞬間、振りが飛んでました。

踊りを覚えたり練習する時に
作った人たちのことを考えるようになりました。
どこが見せ場にしたかったんだろう、何を美しい、好きだなと思って
振りを作ったんだろう。多くの手が入って完成していった伝統芸能
よく観察していると、(自分勝手かもしれないけど)
作った人の意思が見えるような気がします。
今のゴレックも、「木の人形」「探す」という言葉を鍵にして
踊っていくとジグソーパズルのピースをこっちと入れられるような
瞬間に出会えることがあります。
「木の人形」の部分、大事にしていきたいなと思いますが
それには、基本の体の重心の使い方にいきつきます。
しばらく体が慣れるまで、疲れちゃうんだろうな(爆)