昨日は独立記念日

昨日はインドネシア独立記念日でした。

日本の敗戦がはっきりしてすぐ、インドネシアは独立を宣言しました。オランダの長きにわたる植民地時代、日本による大東亜圏の2年半位かな(ちょとうろ覚えです)。そこから立ち上がりました。

独立記念日の前に、国旗掲揚や行進の練習をします。以前、彼の地にいた時に目にした、普段はのんびりした印象の人達が号令に合わせて軍隊のように歩く様は、私にとって異様なものでした。


先日のインドネシアからのニュースは、独立記念日ならではのゲームが紹介されていて、『独立』という雰囲気もかき消されていました。私が異様に思った軍隊色も見えませんでした。
戦いで勝ち取った『独立』ですが、勝手ながら戦争の色が薄れていくといいなと思います。戦争があったことを忘れてしまう位平和でありますように。


年に一度のお祝い事ですから、村ではいろんな行事が考えられ、芸能関係は声がかかり、独立記念日前後を盛り上げてきました。村を回るとあちこちで音楽が鳴り響き、人々が集まっていました。音につられて踊りや演劇を見ている時に、知らない村人に戦争のことを話されることがありました。こういう時にどんな顔をしてよいのか、困惑します。恐らくこの先も似たような質問をされれば、私は困惑するでしょう。でもこの困惑することが、日本人の私であり、私の中の歴史なのだと思います。
インドネシアにいれば、日本の敗戦があったことで独立へ向かったインドネシアがあり、日本の戦争について考えさせられ、日本にいれば、彼の地の独立について考える。つまりどこにいてもこの前後は様々なことを考えさせられるように思います。それがどんな内容にせよ、戦争が起らない、穏やかな生活が世界のいたるところで続けば良いなという結論に達するのがこの時期の私かもしれません。