秋の音色と断食が始まる。

つい先週まで蝉の声に夜中まで苦しめられていたはずなのに
今は、コオロギの声に耳を傾けています。
今だけかもしれないし、明日には蝉の大合唱かもしれませんが
確実に秋が深まってきていることを感じます。
お盆過ぎたらほんとに秋。
そんな風に感じられる夏休みがしばらくなかったように思います。
冷夏かも知れませんが、もしかしたら今まで何年間かが暑すぎて
冷夏と感じるのかしらんと思いました。
降水量や日照時間を比べると例年に比べたら冷夏かもしれません。


今年は秋が早いかも。
そう思い続けてほんとに秋が早く感じられます。
夕方が少しずつ早く訪れてきたこと。朝焼けの時間が少しずつ遅くなっていること。
毎日が同じようで刻々と変化していることを感じさせる時期でもあります。
そう、楽しかった夏休みはおしまい。
終わらない時間に(終わってほしくない時間に)なんとなく焦りを覚えるのも、
ふと日が早く落ちる時に気がついた時。
まじまじと空を見上げ、取り残されたようなさみしさに襲われるのもこの時期。


季節は少しずつ歩み続け、気がつかなかった私が立ち止まって空を
見上げてしまう時期です。
毎年のことなのに、つい空を見上げます。
朝の空
夕暮の空
月明かりの空。
月のカレンダーを見たら、新月でした。
あ〜、断食月が始まりました。
欲深い私に、自分を問い直す良い時期です。
こういう時期が年に一度あっていいと思います。
数ある自分の欲望の中から、これくらいは我慢して、貧しい人や
苦しい生活の人のことを想う。今の生活に感謝し、何かできることがあったら
やってみる。

次の新月まで。できたら日々の生活の中で、心の中で静かに行います。