影に会う。


白い眼隠しスクリーンに浮かぶ、人の影。
時にコードが蛇のようにうねり通り過ぎ、工具を持つ手が大きく、小さくなりながら
画面いっぱいに動きまわる。
夜中の突貫工事にふさわしい、ダイナミックな動きでありました。
人影まばらな街角にこんなに面白い瞬間がある。
夜通し行われるのでしょうか。もっと見ていたかったけど
寒いし、時間も遅くてあきらめて帰ってきました。
中の照明の色も違っていて、赤みのあるほうと白っぽいところが
グラデーションのようになって、溶け合いながら存在していて
境界線のあいまいになっているところに人影が動いているのです。
計算されたものではないけれど、こういうパフォーマンスをしてみたい!と思いました。
劇場ではなく街角で。ゲリラ的に行う。
アートなのか、生活の一部なのか境界線のあいまいな、非日常の世界を垣間見せる。


毎日手一杯な日が続きますが、どこかでやってみたいなと思います。
影と出会うこと。