短期決戦に挑戦

ガムランというのは、インドネシアで使われる楽器群を指します。東洋版オーケストラと申しましょうか。打楽器が中心ですが、弦楽器が入ったり、太鼓が入ったり、竹楽器が入ったり、コーラス(男女とも)もありと、なかなか大編成にもなる楽器群です。地域によって編成も違うし、音階も違う、一般的には青銅製が多いのですが、鉄製もあり、楽器をほとんど使わず口ガムランという、アカペラもあります。
厄介なのは、西洋のドレミのように、インドネシア各地で音の高さが一定、ではないことです。調律がそれぞれのグループで違うのです。

地域が違うと民族が違う結果、こうもバラエティーにとんだものになっているガムランですが、その差に気がつかない人が一般的です。いやいや普通はそうです(笑)
長々書いてしまったのは、もしかしたらガムランを人前で演奏するかもしれないからです。ジャワガムランはかじったことがありますし、スンダガムランも授業でかじりましたが、もう10年以上前のこと。『手伝おうか?』と言った割には、あまりに自分一人が劣っていることに気づきました。『Jangan sombong ye mbak』(偉そうなことしないよ)

楽譜なし、耳で覚えるだけです。楽器は手元にありません。練習したものを録音したものから、譜面を起こして、家ではエアガムランで練習するしかありません。私が担当する可能性のあるものは、踊りも一緒です。普段録音しているもので踊り慣れている踊り手にとっては、聞き慣れない音階で(録音されているガムランと違うガムランで演奏されるため、出だしの音の高さがすでに違う!)踊ります。全体の指揮を担当する太鼓を叩く人も違えば、その人の個性の差も生じるでしょう。恐らく演奏する側より、ストレスがたまりそうな気が(汗)
でも、演奏と踊りがかみ合う時、踊る側も演奏側もお互いやりとりが発生して、楽しくなるものなのです。そこまでいけるかわからないけど、努力のしがいはある。と言い聞かせて練習するしかありません(笑)
出来る努力は試みてみる。それで駄目なら仕方ない。
nyobo wae melu yo!