水平線の眠り

江古田のお稽古が終わって、「お疲れ様〜」とお別れした後
丸ノ内線で睡魔に耐え、半蔵門線に乗り換えたあと、いつも記憶がありません。
ちょと遠回りでも、ぐっすり眠って帰る。
さすがにいびきはかかないけど、くったりぐったり(笑)眠っている気がします。
目が覚めると、「6両目で何か起こったようです。今状況を確認しています」というアナウンス。
それで電車が止まっていたことに気がつくくらいに寝ていたようです。
ぼんやりしていたら、結局何が起こっていたのかよくわかりませんでした。


図書館で本を読んでいたつもりだったのに、うとうとしていたらしく
椅子から落ちそうになったり(本はもちろん落としてます)するときは
現実がどちらかよくわからないことがあります。
本を読みつつ寝てしまうと、自分がどちらにいるのか(今の世界か、本の世界か)
一瞬考えなきゃいけない。プラス全く別の夢を見ていたりすると
世界はいろんなものの入れ子状態になっているのではないかなどと考えたり
しながらまた、本を読みつつ、うとうととしてしまう。
こういう時の睡魔はなかなか退散しない。
何かと戦っているかのような疲れと(これは今の世界)うとうとしている時の心地よさ。
(これは本の世界だったり、夢の世界だったり)
布団の中での睡眠とは違った眠る喜びがあるような気がします。
半分起きていて、半分寝ているような。
水平線が空と海との境がわからなくなるような。
わからない境目で、浮かんでいる私。


布団の中は休息時間。
電車の中は浮遊時間かな。私のお隣に座る方、怒らないでね。