桜の木の下には・・・

空気はひんやりとして、日差しはうららかに。
お花見日和の穏やかな天候でした。


しばしのお別れを告げるために友に会いに行き、
そして結婚する友に着てほしいバティックを届けてから
久しぶりの花園神社に行ってきました。
ビルの谷間にありながら、ぽっかりと浮かんだような異空間。
周辺の騒音がどこかに行ってしまったかのように
静かな穏やかな場所です。この桜の下で踊りたいなあ。
寒いでしょうけど、春の日差しを受けながらゆったりと踊ってみたいものです。
どうしたらいいかな。花園神社さんにお話しに行こうかな。
奉納舞い?そんな偉そうなことじゃないけど、この桜の中で踊ってみたいなあ。

神社の境内で、そこかしこに立ち止まり桜を見上げる。
去年の桜と今年の桜。
時が変われば見方も変わる。毎年どんな思いを持って見上げる桜なのか。
あと何回この桜に出会うのだろう。
一年という季節の周期にすべての生き物が左右されます。
別に桜だけではなく、梅も、モクレンも、レンギョウも皆そうなのだけど
なぜか桜だけが大きく取り上げられる。
「枯れ木に花を咲かせましょう」
花咲かじいさんの言葉のように、急に花を開くようにみえるのです。
ほんとは一年かけてきたのにね。どの植物だって同じなのにね。
その努力が垣間見えないところに(見たくないところに)桜の人気があるのかもしれません。


桜の森をさまよったら
狂乱して命を落とすでしょう。


都会のぽかりと浮かんだ桜たち。
これくらいが今の私にはちょうど良いかもしれません。