水の中をすいすいすいすいかきわけて

ここしばらく、土曜日は家事の日になっています。
朝から洗濯に炊事に掃除に買い物に。
一週間分をまとめて行うような感じになるので、終わった後はちょとした脱力感です。
土曜日に、踊りを習いに行くにはもう少し早起きして家事を片付けて…
というのは、無理になってきています。覚えたい踊りがあるけど体力と相談です。
何とか終わらせて、自分の練習をして、へとへとになったところで
プールに行くころには、世間さまはもう、夕ご飯の時間。
すいているプールで体をほぐしながら水の音を聞きます。


最近、ちょと試しているのが潜水です。
呼吸をしないでシンプルな動きで水の抵抗を減らして、無駄なく泳ぐと
50メートルくらいはたいして考えなくてもできていたことなのですが
そんなことをしていたのは10年前くらい。
今はできるんだろうか。
一般のプールでは長い潜水は禁止というか嫌がられているので
(一見、事故と判断しにくいこともあります。私が監視員ならちょと考えます)
私が通うスポーツクラブはどうなんだろう?と足踏みしていたのですが
様子を見ながら距離を延ばしてみると、怒られないことに気がついて
メニューを終わらせた後、潜水をしています。
25メートルなので、それ以上はあえて試みませんが
やってみるとまだできたことにほっとしました。
水の抵抗を減らして、無駄なく。
それは自分で見ることはできないけれど、割と美しい形ではないかと思います。
美しい形は、無駄が少なく余計な力がかからない。
踊っていてもそう思います。
機敏でダイナミックな踊りでも、自分の体を型に美しく落としこんでいくと
無理の少ない動きになるし、呼吸も思ったほど上がらない。
仮にあがっても踊っている最中には影響がない。


体力に任せて泳いでいた時と、それから10年後の今と。
泳ぎ方もずいぶん変わりました。取り組み方も。
踊りも同じように変わってきているのかな。
潜水中は、空をすいすい飛ぶように進んでいきます。
若さ、という花はなくなっていきますが、シンプルな美しさ、無駄の少ない美しさ
というものは、年齢を重ねないと(そして経験を重ねないと)手に入らないものだなと
しみじみ思います。一年、一年を重ねていくことが
無駄の少ないものになっていけますように。
それから、余計な意地を張らず(できないこと、合わないことにたいして)
必要ではない、余計な力を使わずに空をすいすい飛んでいけるような
身軽な心持ちと、体の使い方を。


経験値の必要なものは、どんどん行こう。
人に会うこともそう。
明日は、花園神社の例大祭に行きたいなと思います。
神様に会いに行こう。