空港まで、汽車。インドネシアでエコ体験。

今年のインドネシア行きでちょと驚いたのが、汽車でした。

私の街、ジョグジャカルタからお隣ソロまで汽車が走っています。
もっと西に行けばジャカルタ、さらに東に行けばスラバヤへ。
正確なダイヤで走ってもらったことはほとんどありませんが
庶民の足として、大きな役割を持っています。
この線路が、空港すぐそばを走っているので
大きな幹線道路から空港に入る時、踏切待ちに出くわしたことも何度かありました。
今年はこの空港前に駅ができたのです!
空港から直接汽車に乗って、街中に出られるのです。
初め気がつかずにうっかりタクシーを手配してしまって悔しい思いをしました。

ジャカルタ〜ソロを走る汽車はプラメックスという愛称で呼ばれるもので、
閉まらない扉から足をぶらさげて、サトウキビ畑の広がるプランバナンあたりの風景を楽しむ、
というのが、インドネシアに行きたてのころのささやかな贅沢でした。
このプラメックスに乗って空港に行ける!
ぜひとも挑戦しなければ。


時刻表を調べると、たまたま乗りたい飛行機にぴったりのプラメックスがありました。泊まっていたホテルから
歩いて5分の所にTugu駅があります。空港前駅は、Maguwo駅。15分の短い旅が楽しめます。
料金は9000ルピア。タクシーだと60000ルピア。料金もお得だけど、渋滞にも巻き込まれず快適(!?)に行ける。

時間になって人々がわらわらと乗り込んできて、『すりがいるから荷物に注意して!』と声をかけられても
久しぶりのプラメックスにわくわくしていました。
ほぼ時刻表通りに発車したプラメックス。ちゃんと扉も閉まるではありませんか。
頭上の扇風機は一台は壊れていて、窓ガラスはちょとひび割れしてますが
旅行気分を味わうには良い感じになっています。
しょっちゅう汽笛を鳴らすのは、線路内に人が立ち入るのか
ニワトリやヤギが入り込むのかよくわからないけど
ビュンビュン走りながらあっという間に空港前、Maguwo駅に到着。
扉が開くと、ホームがない!
ホームに引っかかっているのは後ろ一両か二両。
こっちは大きなスーツケースに荷物満載。
慌てましたが後ろの車両まで戻るには時間がない!
仕方なくまず線路に降りて、乗客のおじさんに手伝ってもらって
スーツケースを下ろしてもらいました。
それを確認するかのように扉が閉まって汽車は発進。
線路に残された私。ちょとよけてホームに向かうとホーム端に
細い階段がある。
私みたいな人用の階段なんだろうか。
階段を上がって気がついたのは、出口は反対ホームにしかないこと(笑)
またも線路に降りて線路を横切りホームに登って、プラメックスの旅は終わりました。

また乗りたい。
いや、乗りに行くのだ。