天候乱調の夜。

夕方から上大岡のくんくんしーらやライブの準備でした。
懐かしい友から電話があったり、寝過ごしたり。(明るいうちから電車でのり過ごすって…)
江古田チームと合流して
開店前のくんくんしーらやに着くと
「あっ」と声を上げそうになりました。
くんくんしーらやには中庭があるのですが、そこの植物たちがなんだかとても元気。
さわさわと目に見えないようにして自分で動いているように思えたのです。
なんだか、今日はいい感じ。
江古田チームのふみさんもすわさんも、穏やかないい顔をしてる。
体調が悪い…と聞いていたのに、植物にのみこまれてしまったかのように
(いやほんとは薬が効いていたのだけれど)
ふわりとしたひかりを放っているようでした。
踊る前からこうだもの。
なんだかわくわくする。
そして江古田チームを支えるこれまた素敵な二人も一緒にきてくれました。


いつものように準備をして、いつものように早着替えで次の曲を用意して。
そんな風に踊っているのですが
体が軽い。
調子に乗って体が動く。コントロールしないと踊りすぎちゃう、やりすぎてしまう。
なんだか自分が踊っているんじゃないみたい(笑)
その割には振りを忘れたりしているのはいつものことなのですが。
江古田チームは地味な踊りを素朴に丁寧に踊ってくれました。
「satu rasa」
インドネシア語でひとつの気持ちといいます。
二つで一つ。二人で一つの気持ち。
けして派手な踊りではありません。
バリ舞踊のように、華やかであでやかではない。
ジャワ舞踊のように、流れるような動きでもない。
でも、二人で一つ。
ある民族の二人が自分の文化を丁寧に踊っているような安心感。
いいなあ。
着替えの合間で横から少ししか見られなかったけど
緑の林の広間の前で踊るように、そして彼らの民族が一緒にその場にいるように
踊っていました。わあ!素敵!


表に出ると、生温かい風にちぎれ雲。
暗い夜空の向こうは太陽の隠れた青空。
地上の光を跳ね返す雲が、暗い青空の下をびゅんびゅん飛んでいきます。
こういう天気の時は
たぶん、植物たちがさわさわと会話をして何か計画しているのです。
ちょとだけその植物たちに助けられたような夜です。
表の風の音を聞くとわくわくする。
そして明日は日食。
何があるんだろう。
何が変わるんだろう。
何に出会うんだろう。


もしかしたら、何も変わらないかもしれない。
毎日をお勤めと踊りとを繰り返していくのかもしれない。
でも、
このわくわく感を私は覚えているのです。
なにかあるよと。
表向きは変わらないかもしれないけれど、たぶん私の中で何かのスイッチが入る。
気がつかないかもしれないけど。