ひとつのいのち。

健康診断の前の日がお稽古日。
お稽古の後、水分をきゅうっと取りたいところですが
21時を回っていて水分が取れませんでした。
今日に限って定時退社日。会社の食堂でご飯が食べられずにおにぎりかじってお稽古へ。
ちょと手に入れなきゃと思ったものを探していたら、お稽古先へぎりぎりセーフ(笑)
先生の遅刻は厳禁です!
ばたばたしている一日になってしまいました。
ああ、お腹すいたなあ。
でも明日のお昼までは御飯にありつけません。
しょうがないけど、我慢しましょう。


先日、インドネシアにいる私の先生が入院しているというニュースをweb上で見て
慌てて連絡を取りました。
原因がよくわからないけど(病名って、インドネシア語ではなく外国語になってしまうので…)
一時かなり悪かったようです。持ち直してきて安心しました。
現地では良い病院にかかっているのは分かっているのですが
医療の格差は日本と比べると大きな違いです。
今年に入って何度か目の入院じゃないかなあ。ちょと心配しています。
私にとっては大事な方です。先生であり、家族ですから。


その時に残念なニュースも聞かされました。
私がインドネシアに渡ってすぐのころ、仲良くなった友人が亡くなったということでした。
まだ、29か、30歳。
「高血圧だったんだって。脳溢血だったようだよ」
高血圧で若い彼女が死んでしまうんだろうか。
柔らかいウサギのようなかわいい笑顔の人でした。
踊りもうまいし、なによりころころと笑う女の子でした。
インドネシア語がうまくなかったころ、女の子特有の話を聞かせてくれたり
突っつき合ったり、くすぐったり。彼女はまだ高校生でしたもの。


先生も以前のことを覚えていて、私に彼女の死を教えてくれたのだと思います。
名前を聞いて、すぐ思い出せなかった。
呼び名を思い出したら彼女の笑顔も思い出しました。
どうして死んでしまったのか。わけがわからない。


健康診断なんて、しなさそうなところです。
病気にならないと病院にかからない。
病気になっても病院にかからないことがある。保険制度がありませんから
医療費のことを考えると、つい億劫になってしまうことがある。
そして保険がない分、医療費はかなり高く感じます。
以前、人工透析が必要なのにその費用が払えない、家族に負担になるからといって
あきらめて亡くなった友人がいました。
その子も20代だったなあ。若くしてこの世を去る友人がいるのです。
すごく、悔しい。


断食の時期ですから、怒りや悲しみを持ち続けているのはあまり良いことではありません。
ただただ、残念です。
それから一緒にいてくれて、ありがとう。
一番大変な時に、一緒にいてくれて、ありがとう。