わくわくすることは自分で出会いに行こう。

横浜のゾウの鼻パークで国際交流のお祭りがありました。
気になるものが重なってしまって、結局こちらを選んでしまいました。


チェックしたかったもの、知りたいこと。
色々収穫のあった行事でしたが、意外なものとも出会いました。
カポエイラです。
ブラジルの武術というくらいしか知りませんでした。
インドネシアでの大学生時代、力強いキャラクターを舞わせたらこの子!
という素晴らしい踊り手がおりました。学年でいうと一つ下。でも年齢は周りより
ちょっと年上。(という私は、同期と年齢が10違いましたが)
仕事をしながら大学生をしていたなかなかの苦労人です。
鋭い動き、軽やかなジャンプ。一年生にして次々に上の学年の振付作品に参加。
踊り手として、古典舞踊も現代舞踊も両方こなせるつわものでした。
カポエイラをやってるんだ」
その時はふーん、としか思ってなかったのです。
胴体の力、特に腹筋や背筋、脇の筋力はしっかりしていて普通の踊り手と筋肉の付き方が
違うなあ、と思っていました。
今日見た、カポエイラの人たちは、あまり腰がくびれていなかったのです。
そこで思い出しました。この体だったんだ。


地に手をつき、低い姿勢で蹴り出し、回避し、リズムに合わせて動く。
あの姿勢のままで、よけて回って体を支え、攻撃したらこの体型になるだろう。
リズムも手拍子も歌声も見ていてわくわくしてきました。
舞台で繰り広げられる動きは約束事に支えられ展開していきます。
踊るのと一緒。でも違うのはこれば武術っていうこと。
練習では蹴ってもよけても押す力(打破する力)より、当たらないようにする力
よける力(引く力)が優先する。という文法が使われています。
でも、別の文法もあるよ、というのが見え隠れします。
見えるからこそ、コントロールする力、引く知恵が引き立つ。
だからこそ武術。これは術なんだ。
「飛び入り参加しませんか!」
の声に手を上げ、お相手をしてもらいました。
腰を落として低い姿勢で攻撃する。というのは抵抗がありません。
インドネシア拳法のSilat(シラット)でも似ている部分があります。
10年以上前にひと月くらい踊りの動きとして学んだことがあります。
低い位置の側転やバク転はもうできないけど
一緒に動いていたら体が色々動きだしました(笑)
法則としての動きも見ていて面白い。言葉のキャッチボールをするように
動きが紡がれていくのがわかる。外国語を聞いているようでした。
楽しかった。久々にいつもと違う動きをしたという体の喜びでもありました。
即興で踊るような、やり取り。
言葉を使わないやり取り。
でも、法則がある。コミュニケーションとしての動き。


やってみたいなあ(爆笑)
こういう興味、好奇心は止まりません。またビョーキが顔を出したみたい(笑)
体って使ってほしい、動きたいってなってるんだろな。
ここのところずっと座りっぱなしが多いので。
この座り仕事を今日中にやっつけてしまって、体が喜ぶような動きをしてみたいと思いました。
試してみたいこともあります。(またか!!)
脳が新しいことを覚えようと全力を傾けている時、
体も同じように、喜ぶことに出会ってもいいと思います。
あと、解決しないといけないのは時間だけ。
早く、今の仕事片付けよう。


すぐ近くの赤レンガ倉庫では、「オクトーバーフェスト」があって
美味しい匂いが漂い、歓声やどよめき、楽しい音楽が聞こえていたのですが
体のわくわく感に負けました(笑)
目に焼き付けたカポエイラの動き。
大事に持って帰っています。