四十肩と四十尻?

8月の後半から9月半ば、歩くたびに左のお尻の上あたりがずっと痛かったのです。
腰骨のあたりというか。
一歩歩く度にずきずきする痛み。
座った姿勢から立ち上がった時の痛さと言ったら、ちょっと足を引きずるくらいの痛さでした。
引きずった足を両手で抱えてよいしょっとしたいくらい(体重がすぐにかけられない)
少々の痛みなら何とかこらえてしまっていたのですが
本番中踊っている時も、踏み込んだりぐいっと腰を動かす時に
「ひゃ〜」っと心の中で声が上がる。
(もちろん踊ってますから、笑顔のままで踊っています)
この時期は本番も練習もみっちりあって、痛かろうがなんだろうが
お勤め終わった後に、外で練習してから帰らないと、準備が間に合いませんでした。


病院に行っても待ち時間が長すぎてあきらめてしまったりと
ほったらかしになっていたのですが、やっと落ち着いてきて病院に行ってきました。
骨と筋肉はくっついているのですがそこに炎症を起こしているようでした。
病院に行った時は、踊りの忙しい時期を過ぎ、なんとなく体をやすませていたので
だいぶ痛みは引いてきているのですが、
「踊りすぎです。痛い時は休むように」
とのことでした。無理すると、剥離骨折するよという少々おっかない話を聞いて帰ってきました。


体のメンテナンスをしてもらっている方にその話をしたら
「それっていわゆる四十肩だよ。場所が場所だから、四十尻?」(爆笑)
いままで何ともなく使っていたはずなのに、気がつくとやりすぎていたりする。
想像している体の状態と実際がずれていたことになります。
体は取り換えが今のところききません。
もうちょっと時代が先ならば、パーツ交換できるようになるのかもしれませんが
(唯一パーツ交換できない部分は、脳なんだよねと医者がいっていましたが)
今はまだ、パーツ交換できない。
経年劣化していく道具としての体とどうつきあっていくのか改めて考えなければなりません。


10年前の今頃は、インドネシアでとにかく踊っていました。
授業に、誰かの作品に踊り手で参加して、授業の課題に、自分の作品に。
多い時って、一日で授業3コマ実技で、自分の作品の練習と、ひと様の作品の練習。
残り時間は、寝る時間と、ご飯の時間と、移動時間。
あの時も、踊りすぎて体重が少しずつ落ちてゆき
(単に摂取エネルギーが、代謝エネルギーに追い付いていないだけ)
ちょと女性としてどうか(?)というくらいになったことがあります。
節目の年って、10年ごとくらいに来るのかなあ。
5年の節目は、体力低下を感じるけど、10年ごとの節目は危機感を覚えます。
これから涼しくなって寒くなって、踊りのほうは冬眠に入るわけですが
ただ単に体を休める、というだけではなくて何か対策を練らないといけないかなと思います。


私はこの体に乗っているのです。
うまく乗りこなしているかどうか自信はありませんが
道具としては、なかなかの性能を誇っているのではないかと思います。
もうしばらく、乗せてね。