UTAUと今日の仕事。

この一週間は音楽週間のようです。たまたまなんだけど。


今日は、坂本龍一さんと大貫妙子さんの「UTAU」を聴いてきました。
グリーンホール相模大野というところです。
大野一雄さんや、山海塾を見に行っていた劇場で、ちょと久しぶりでした。
駅の様子や街の様子が変わっていてびっくりしましたけど、
帰りに山海塾の公演がある!というのに気がついて早速チケットを買ってしまいました。


大貫妙子さんは高校生のころから聴き始めていたのですが
やっぱり本人を目の前にするというのは初めて。
知らない歌ばかりでしたが懐かしい声がさらに深みが増したような素敵な声でした。
坂本龍一さんの伴奏でメインはうたうこと。
ピアノがうたう。ひとがうたう。
モノトーンの舞台。
時折照明で赤い色が入るけど、印象はモノトーン。明から闇に連なる色合い。
なんて豊かな色合いだろう。
それは、ピアノと人の声。という二つの会話を象徴するように思いました。
あたたかな声と丸みを帯びたピアノの音で
段々うっとりと、とろんとしてきて、半分起きているような寝ているような
でもアンテナがぴりりとさえているような不思議な時間が過ぎていきました。
大貫妙子さんの歌と坂本龍一さんのピアノソロ。
力強さもなく、ぎらぎらした生命感もなく
穏やかに、静かに沈み込むように深みに落ちていくような。


アンコールで坂本さんが弾いていたのは
Merry Christmas Mr.Lawrence
耳に残るメロディは、歌えるくらい覚えてる。
ゆっくりめのテンポで私の耳の記憶を裏切るように
新しい本を読むように展開していきます。
ああ、音楽ってこういうものなんだ。
文章としての楽譜があって、読み手が変われば解釈が変わる。
作った本人でも、作った当時と今は流れた時間が違っている。
だから違う演奏になっていく。流れた時間の分だけ、解釈が変わっていく。


坂本さんも大貫さんも途中で
自分が演奏しているのを観客席で見たい、聴きたい。
という話になりました。私もそう思う。
ビデオじゃなくて、自分の踊っているの、観客として見てみたい。
絶対無理なんですけど。


坂本さんが、おじいちゃんになっちゃたといってました。
早く寝ちゃうから、朝が早起き。
男の人はそうやって年を重ねていくことを人前に告げられる。
女性はじぶんからおばあちゃんになっちゃったから。
とは言いにくいかな。若さを保つためにいろんな努力をする。
うまく言えませんが、年を重ねていく楽しみを続けていきたいです。


それから今日の仕事はこれ。

もうすぐ父と母になる友人と、父と母になった友人に送るつもりで作ってみました。
おむつを替えたりする時に、ひいてもらったり
お昼寝なんかに使ってもらえたらいいなあを思います。
コドモ布団になるんでしょうか。


こちらはスタイ。

いたちの研究をしていた友人が結婚した時にいただいたもので作ってみました。
正確に言うとまだ途中なんですが(笑)
自分達でデザインした手ぬぐいをいただいたのです。
それをこうした形で返すというか加工するのはちょとどうかなと思ったんだけど
父ちゃんが追いかけていたいたちを、コドモがこうして使うというのもいいかなとおもって。