研究成果と音楽と。

音楽週間最終日(笑)
金曜日にアコースフィアのライブに行ってきました。
ほぼ同世代ということもあり、応援するような感じで聴きに行っています。


ギター二人の演奏なのですが、今回はシンセサイザーを使えるギター登場でした。
彼らの尊敬するギタリストが使っているようで、
自らを研鑽するためにも、尊敬する人に近づくためにも
ちょと挑戦!という感じでした。
研究成果を見てください!(聴いてください、ですね)というライブは
音楽関係(きっとギタリストやその卵たち)にとってはちょとした
プレゼンテーションのような、勉強会のような感じなのかな。


というのは、
私はそちらの道からは圏外なので(笑)
単純に音楽を楽しんでまいりました。
二人で並んで演奏しているのですが
リズムの取り方が違うことに気がつきました。どこを見ているんだか。
踵をつけ、足先を地面につかないくらいでリズムを取る方と(清水さんといいます)
つま先をつけ、踵を下ろす形でリズムを取る方と。(奥沢さんといいます)
何がどう違うんだろう???

清水さんは、メロディラインを担当していて
軽やかで華やかな、時に穏やかでゆったりとした音色を奏でます。
奥沢さんは、ベースやパーカッションやいろんなパートを引きこなす役目。
踏みこむ力も込められるような低い音程とリズム感を奏でます。
演奏もリズムが速いものや低い音階の時は
ギターを抱え込むように首をぐっと前に伸ばして落として演奏する。
足も前重心になってリズムを取るというより踏みこんでいるように見える。
その足元にはペダルがあって
ギターの音色を変えられるようになっています。


違うなあと思ったのは
二人がそれぞれソロでギター演奏をした時のこと。
二人で演奏している時の清水さんは時々前重心になって(リズムを取る足に重心がかかってる)
弾いているのですが(首でも前にリズムを取るから少し前かがみになる)
ソロの時って、背筋がすっと伸びていて肩が下に落ちている。
演奏するものによっても体が変わるんだなあと発見しました。
ということは、奥沢さんの時ってどうなんだろう?
と楽しみにしていたのですが(?)
ギターを抱きかかえるように前のめりになるように弾く姿に
一心不乱という言葉を思いました。


ふたりでひとつのアコースフィア。
ギター二本でいろんな音楽を奏でてくれます。
ひとつだけど、ふたつの姿を楽しんできましたけど
ちょと自分でおかしいかなと思ったのは
どんな形で演奏しているかなんて見るお客さんはあまりいないだろうなと思ったこと。
どんな風に立って、骨格や筋肉がこんな風に動いているんだな
などと見る人はほとんどいないでしょう。
私の職業病なのかもしれません(笑)
どんな動きでも踊ることに置き換えられる。
日常の動きから、ただ歩くことから、立つことから。
無駄のない動きは美しさをもたらすし
無駄がある動きからはその人の個性が見えてくる。
どちらを取ってもわくわくします。


踊りたいなあ。
自由に踊りたいなあ。


夏の終わりのけがからなかなか体が元に戻らないので
もうちょっと静養しないといけません。
歩いてもひびかないようになってきたしあと少し我慢。
体の、道具の管理を気をつけなきゃ。