それはそれは美しい…

それはそれは美しい深いグリーンのベルベットの生地を持っているのです。
白雪姫の赤い血のようなベルベットの生地もあります。
きらめく生地に唐草模様の入った生地もある。
どれも衣装のために買い求めたもの。
そして今、どれもちょっとだけ分量が足りないものなのです。


かの地、インドネシアでも、同じ衣装を作ることはできても
次回、新たに作ろうとすると必ずと言っていいほどどこか違う。
刺繍が違ったり、生地が違ったり。
なので、私がいた学校では
新しい踊りができて衣装を新調する時は、少し多めに作っていたはずです。
急に人数が増えてもある程度対応が効くからです。
倉庫があって、衣装を頼めるところがあってならば可能でしょう。
じゃあ、わたくし、taman kayanganではどうなのでしょう(笑)?


衣装を作る、というのはまず自分用からスタートしました。
それからまあ、誰かと踊るかな?ということで
作る時に二人分作ったものがあります。これで最低限だけど複数で踊ることが可能。
それから上大岡チームがだんだんうまくなってきて、衣装を用意せねばと
用意を始めたのが三人分。そして一着分、予備を作る。
唐草模様の美しい生地は、この時に手に入れたものです。
その時に考えていた衣装は、用尺がたくさん必要じゃないものだったので
もともと買った生地の量が少ない。
で、その生地を見ながら別のモデルを考えてしまったりして頭を抱えています。
そして何が残念かというと
その生地を買ったお店がもうすでになくなってしまっているのでした。
同じものが買えない!
深緑と赤のベルベットはまだ買えるかもしれないけど
同じロット(染め)じゃないと、ちょと違うかもしれないし…
新しい踊りを準備する、ということは新しい衣装も用意するということになるので
上大岡チームの新し踊りは何にしようかなあ…と思って
曲は決めたが衣装はどうする?で悩んでいます。
現地の衣装と同じ衣装にすることもできますが
現地で注文して作る手間を考えると(おっと、買いに行く交通費も考えなきゃ)
自作したほうがまだいいかな(!?)ということになるので
在庫のパーツを引っ張り出してうんうん考えていました。
普通の家にはない、スパンコールやビーズや、レースにモチーフといったものが
なぜか私の部屋にはあるのです。
きんきらきんのアクセサリーも一般女性の何倍かは持っているような気がします(笑)
日本で作るインドネシアの衣装。
いやはや何とも言えません。それってどうなの?と突っ込まれそうですが
そう言われても何とかできるように資料は手元にあるので作ることはできます。
が、しかし。
やっぱり材料がなあ…


外国のものを日本で行うということは
こうしたこまごまな問題に直面します。
生演奏で踊ることはできないし、衣装もそうだけど、飾りだって手に入らないし。
日本は寒いし!!!(寒がりなので特に)
寒くて踊れない冬眠中に衣装を準備することにしています。
こまごまな問題はじっくり時間をかければまだ何とか解決できそうなので
きじねこ服飾店で作るとして
何とか解決していきたいと思います。
あれこれ、できない!っていうことも簡単。
お金と時間があれば、買いに行けばいい。
買いに行く時間がなければ(お金もそうだけど)
自分で作ってしまえばいい。
というわけで、お勤め先のお昼休み。内職が始まる予定です。
スパンコールとビーズでちくちく。
ますます変な人に思われるだろうなあ。業務に差し支えないようにしなきゃ。