怒っているんじゃなくて、ね

不思議だなぁと思うことがあるのですが。
それは通訳をしている時に発生するのです。


私と日本人、そしてインドネシア人の三角形の関係で通訳は行われます。
なるだけ中立になるべく通訳に入ります。通訳なので、出来れば伝えたい言葉を発する方の性格、雰囲気、人柄も含めて伝えたいとおもうのです。
でもそううまくいくわけもないので
なるべくわかりやすく相手の言い分を伝えたい、というのが心情です。


とはいいつつ言葉の壁は高いし、ましてや技術者対技術者となるともう
専門知識になってきますから、かなりお手上げになりつつも何とか話をつないで、お互いに言いたいことを伝えつつ、決着を図るというなかなかスリルのある(汗)通訳をしています。


通訳をしていて日本側に
「話を聞いて下さい」
「最後まで聞いて下さい」
という言葉を何度もいいながら通訳していました。
何故だろう?
話の終わらぬ前に返されることも、多々あります。
日本語は最後に決定する内容がくる言葉です、最後まで聞かないとわからないでしょ?
それに人の話を最後まで聞こうよ!


最後まで聞いて下さいと言った時に
「怒らないで」
と返される。
怒ってないんだけど(笑)


ひょと、国会中継を思い出しました。
野次を飛ばしたり、最後まで話させなかったり。
人の話を聞きなさい!
と野次を一刀両断できるような姿を国会中継ではみたことがありませんが
そういう風に切り返す存在もあまりないのかなぁと思いました。
話の途中で突っ込むのは、せっかちなのか?
日本人の国民性のひとつなのか?
などと考えてみるのも面白い。


インドネシア側には、同じように話を聞いて!とは言わない、何でだろうと考えていたのですが
もっと単純なことに気がつきました。
インドネシア側は私の先の日本人に向かって、中継をする私の口を通じて話をするのですが
日本側は、直接私に向かって話をしてる。私が見えていて、私が日本の窓口として話してる。
うまく言えないのだけれど
私と話しているから、話の腰を折ることが出来るし、最後まで話を聞いて下さいと言われると、何を怒ってるんだと、話の腰を折られたような気持ちになるのではないかと思うのかなと。



通訳を介して話すことに慣れている環境、または人ならば
聞いて下さい発言は発生しないでしょう。通訳は中立であるという立場を理解して会話にのぞむでしょう。
しかし、通訳は自分の陣営のものであるとしたら、思いもよらぬ発言を通訳の口から聞けば、すぐ反論も出てくるし最後まで聞くこともなく話し始めることも発生するでしょう。


日本語⇄通訳⇄インドネシア語


出来れば三角の関係を保って行きたいものです。


怒っていいならたぶん、花火くらいに
どーんと怒るので
「話を聞いて下さい」
程度ではちっとも怒ってません。
と、いうところから説明していかないと、この不思議なことは解決がつかない。


眠くて書いているのでなんだか読み返しなしでいいかな。
おやすみなさい〜