UNIQLOと韓流と。

珍しいことなのですが、ショッピングモールの開店に行ってきました。
初めてのことです。
しかもインドネシアで。


ジャカルタのKuninganという地域は、すでにいくつかのショッピングモールがあり
お買い物エリアとしてすでに知られているところなのですが
今回、また新しいショッピングモールが建設されており、しかも歩いて行ける距離。
ロッテの免税店も入るという少し気合の入ったところなので気になっていたのです。
そしてユニクロインドネシア初進出。
以前、インドネシアに進出しようとしているユニクロに対して
交渉をしようとしていた方のお話を伺ったこともあったので
興味を持って出かけてみました。


出店規模も大きいので表には看板が。

そして群がるお客様(とこのときは思っていた)
圧倒的に女性が多く、しかもスマートフォンブラックベリー携帯で
連絡や写真を取り合う姿が。
わー、インドネシアって若いなあ。
イスラム系の人達も多く、頭を布で覆いながらもおしゃれをしてきている人たちがいる。
何というか、現在の先端を行くインドネシアの若者がたくさん集まっていて
開店をいまかいまかと待ち焦がれているように見えたのです。
この若者たちの購買力がインドネシアの未来につながるのかしら。
どんなブランドがあるんだろう、集まっている人達は
割とお金持ちなのかなあ、いろんなことを考えながら待っていました。
テープカットが行われ、選ばれたお客様がしずしずと中へ入っていく。
一般のお客様の群れの中で、すでにもみくちゃになっている私。
そして。


一般客が入場し始めた途端。
みんなが一斉に入り口に殺到!!!
立ち止まっていたら後ろから圧されるので仕方なく私も走ることに。
入り口ドアは警備員が盾になって入場できず押しつ押される大変な騒ぎになりました。
右に左に前に後ろに。押されながらこの群れから離脱できない!


入り口の向こうを見目麗しい男性がするりと通過していきました。
その瞬間大歓声が!
黄色い声ってこれかあ…。一人苦笑いをしながら一人で背の高い私は途方に暮れていました。
とにかく転ばないようにしなきゃ。背が高い分一人目立つ自分が恥ずかしい。
やっと状況が呑み込めたのです。
韓流スターのお出ましだったようです。若い女性たちはこれが目当てだったのか…
ロッテは韓国企業ですから、開店祝いに自国のスターを呼んでいたのでしょう。
ぎゅうぎゅう以上を耐えながら、何とか店内に入り込むことができました。

ユニクロに駆けつけてみると、ちょうどオープニングセレモニーの最中。
テープカットを見ながら、日本人社員とインドネシア社員のやり取りは
英語で行っていることに気が付きました。
さすがユニクロ。社内公用語が英語だもの。世界で働くってこういうことだなあと
一人納得しながら英語のできない自分としては、激しく反省をしながら
お店の中を見て回りました。
「いらっしゃいませ(selamat datang ) ユニックロ(UNIQLO)!」
日本式でお客様をお迎えするという姿は初々しくて
これから頑張ってねと声をかけたいくらいでした。
どんどん店内に流れ込むお客様。
日本人や華僑の方の姿ばかりではなく、こちらのこちらの人達もかなり見受けられました。
値段はちょっと高めだと思うのですが帰るころには入場制限がかかっていました。
帰りのバスでもユニクロの紙袋を抱えたお客様の姿を何人も見かけたので
これからインドネシアに根付いていきそうかなあと期待しています。
インドネシアのお客様には高品質の商品を楽しんでほしいし、
雇用の受け入れ先としても。


ほかのお店は割と閑散としていました。
ということはあの女性達、いや女の子たちはどこに消えたのだろう?


店内のステージが見えるところに固まっておりました。
床に座って、またはみんなでより固まって、お目当てのスターのお出ましを
待っているのでしょう。
こういう機会がないと、こんなお店に来ることもそうそうないのかもしれませんが
将来、仕事をして収入を得るようになったら
買い物に来たいな、ご飯を食べたいな、チケットを買って
好きなスターを間近で見たいななどと考えるのかなと、こちらもいろいろ想像してしまいました。
これからを担う女性達。
入り口に殺到した時のエネルギーを思うと
この先、インドネシアはまだまだ発展していくのだろうなと思います。