風神さんと雷神さん

相変わらず忙しいのですが、なんとか時間と体力をやりくりして
踊りのお稽古に行こうと準備していた土曜日でした。
暑い昼下がりの少し越えて、準備をしてバタ(電動自転車)に乗って
ゆっくり走りだしました。
その時に、足先に違和感を感じてちょと立ち止まると
白昼夢のような、予感のようなものが。
時にこうしたことはあるのですが、私にとっては時々あることです。
このままいくと、この足先か何かに怪我しそうな、
またはなんか起こるかなと。
ふと見えそうで見えない何かがあって、今日は特に
安全運転をしなければ、気をつけなければと
地図で渋滞情報確認をしながらゆっくり走っていました。

しばらくすると
ああ、風の匂いが変わった。
風向きも変わった。
まだそんな時期は先のはずだけど。
黒雲が見えるわけではないけれど、風の吹いてくる方角は
私の向かう方角でした。間に合うかな、雨が先、私が先に着くかな。
進めば進むほど風の匂いは強くなりますが、もしかしたら
通り雨かも、小雨で済むかも、住宅地にはいったら雨宿りできるかも。
そう思いながら、大通りに入って水滴が風に乗ってきた時に
堪忍しました。
ナビに使っているiPhoneを守らねば。

角を越えた先に、大きな木がある。
そこまで雨宿りは出来ないし、Uターンも出来ない。
こういう日に限って、ジップロックも持ってきてない。
霧のような水滴の間にiPhoneをしまい、さあ急ごうと思ったら
びゆうっとぶちまけたような風が吹いてきて、バタが止まりました。
進まなくなったのです。
とにかく木の下!

電動のまま自転車を漕ぎ、木の下に避難した時には、ぽつぽつ位の雨でしたが
自転車を止めて木の下に避難してからあっという間に嵐になりました。
多分5分もたっていません。ヘルメットをかぶっていたからよいものの
上からアボガド位の木の実がごとんごとんと落ち始め、
枝が折れ、青い葉が舞い上がる見事な嵐になりました。
稲光にカミナリ、雨が横殴りに降ってくる。
道路は冠水して車が水を掻き分けるように進み
バイクの人達は次々に雨宿りのために木の下に集まりました。
ああ、合羽があれば…
マントルと呼ばれる合羽があれば、少々濡れてもまた出発できたのに。
すっかり雨対策を忘れていたので、木の下に避難したとはいえ
あっという間にずぶ濡れになりました。
15分ほどすると少し雨がこやみに向かってきたので
風を見てみると、風向きも変わってきて、どうやら雨雲は
ほかの方角へ向かっていくようでした。

ここで無理してお稽古に向かっても風邪を引くでしょう。
距離にして3分の2位きていたのですが、潔く諦めました。
出かけにみた予感はこれだったか。
いやここで無理をしたら本当に事故か怪我、または
体調崩すかもしれない。
ずぶ濡れのまま、水の滴るまま帰りました。
途中からスッキリ晴れた青空の下を濡れて体が冷えて
歯の根が合わない私は自転車で走っていくのですが
ハタからみたら変だろうなあ。

そろそろ雨の時期なのでしょうか。
今会社でお客様を待っているのですが、
窓の向こうでは音を立てて雨が降り始めました。
二日連続の雨。そしてここまで自転車で来ている私(爆)
帰りに合羽を買おうと思っていたのに。

雨上がりの空気はひんやりしていて気持ちがよいのです。
乾季も空気がさらりとしていて過ごしやすいのですが
季節の移り変わることをなかなか感じることが出来ない土地柄なので
移り変わりを楽しもう、かなと思います。
そして雨にも負けず、来週はお稽古に行こう!