Gojekのこと その2

新しいことは旧世界と折り合わない。

ということもある。
おそらく他の国にも広がりつつあるタクシーのuberもそうだと思いますが、既存のシステム(法律や企業または業務)と相容れない場合があります。
発想が追いつかないか、予想以外のことが起きてしまって政府としては対応が出来なくなっているようです。バイクタクシーが公共交通機関として認められず、個人事業主の扱いになっているようで、どうして良いやらというところなのでしょう。
インドネシア人が発信したアプリケーションであり、人々に受け入れられ表向き成功を収めているようにみえますので、それは喜ばしいことではあるけれど、急激な発展に伴って問題が発生していることもあります。一つのサービスであっても働くのは個人のおじさんたちであり、初めに研修があっても業務態度が段々と乱れてきていくのは仕方ないかもしれません。ヘルメットを被る前にシャワーキャップのようなものを渡されるのですが、これは早々になくなってきています。空気が悪いのでマスクを渡されるのですが、常時常備しているとは限りません。
gojekの立ち入りを拒否したエリアがあったり、個人のojekおじさんともめて喧嘩になった、大きなビルの前ではバイク運転手が客待ちしにくいように、歩道と車道の間にいくつも柱を立てるなど対策を取ったところもあります。
今、ジャカルタ市内は地下鉄工事の真っ最中で街の風景が日々変わっていきます。
早いところは駅舎らしいものも目に入ってきます。駅近くには大型バスのtransjakartaがあり、地下鉄から降りたらtransjakartaに乗り換える乗客が出るでしょう。通常のバスもありますし、ミクロレットというミニバスもある。地下鉄駅前にこういう公共交通機関が殺到するのかな。バス停があっても、通常のバスやミクロレットは停留所が無いところでも乗降が可能です。良いところでもあり、あちこちで乗客の乗り降りが行われるため、渋滞の原因にもなっています。地下鉄が走り出すということは、人の流れが大きく変わるのです。地下鉄周辺を含む公共交通機関を政府はどんな風にしていこうとしているのかが気になります。公共交通機関をコントロールできるのか。その中でGojekの扱いをどうするのか。
首都の顔は国の顔。東京を見ていると日本の中では最先端を行く街であるように、ジャカルタインドネシアの最先端を行く街です。混沌とした今のジャカルタから地下鉄運行でどんな変化をしていくのだろう。これからが楽しみです。