デング熱ではなかったけれど。

水曜日の夜、大渋滞の中徒歩で帰宅中、珍しく今すぐ何か温かい汁物を食さねばならないと身体が訴えてるので、近所の日本食レストランでご飯を食べて家に戻ったのです。
帰宅時間の雨上がりはとにかく混む、アプリケーションで呼ぶバイクもタクシーも待てども探せども見つからない。一般のタクシーはもちろん、バスやミニバスも一杯。乗れたとしても1時間以上かかることは間違いないくらいの渋滞に、移動手段の最強は徒歩です。もちろん車道を歩き、車、バイクの間をすり抜け、場所によっては中央分離帯を歩く冒険をするのですが、会社から家まで歩くと45分。車持ちの方から「あの距離、昨夜は1時間半以上かかったよ」と言う声を聞くと、歩いて正解!と心の中で喝采をあげることもあります。(笑)
この日も雨上がりでぬかるみをいつものようにガシガシと歩いて、ご飯を食べて帰りついたのですが、なんだか身体が重いかなと。歩いたからかな?なんだか変だ思いつつ寝落ちしてしまったのですが、翌日起きたら、もう全身が痛くなっていました。
朝寒さに震えて起きたのもあります。これは寒いのではなくて、悪寒だろう、身体が痛いのは関節痛だろう、どんどん悪化していく体調だったので、歩けるうちに病院!でした。
疑ったのはデング熱。過去にもかかったことがあるので、悪化してデング出血熱になったらちょと部屋が散らかってる…と少し恥ずかしい気もある、片付けた方が…いやそれって命に危険が及んだ後の話だよ、と色々自分に突っ込みを入れながら病院に向かいました。
歩いていける距離に日系のクリニックがあり、提携する入院もできる病院もすぐ近く。小雨でこれまた移動手段を足に頼らざるを得ない(爆)中、クリニックで見てもらい、血液検査と普段なら絶対しない点滴を受け(良いお値段です)、点滴中ポチポチ仕事しながら血液検査の結果を見ると、白血球数値が下がっていました。まだ通常の範囲内ではあったけどこれは良くない。出された薬もデング熱の時に出される解熱剤。やっちゃったかなあ、明日はちょと大事な会議のサポートあるのに…と心配になりました。数値は確かに低いけど、まだ大丈夫、もっと低くなったらデング熱だから。2日経ったらまた検査しましょうということでした。
この時点で点滴経由の解熱剤が効いたのか、ご飯を食べる気力と体力があり、今のうちにとお昼ごはんをしっかり食べて、水分補給用の飲み物、ヤクルト、アイス、果物などを用意して準備OK!
帰宅後はとにかく寝てました。関節痛が酷くて声が漏れるくらい。寝て食べて寝て。頭痛もひどいし、南国ですが寒い寒い。身体の痛みが強くて動けないないくらいの倦怠感。何かあったら助けを求められる準備をしたから良いものの、こういう時、日本であっても海外であっても、一人暮らしは大変です。
ご飯は携帯電話のアプリケーションでご飯を注文、バイクタクシーに買ってきてもらう。(送料無料なのです)セキュリティの関係で予約したご飯はアパート受付まで取りに行かないといけないので、動けそうと思う時に注文して取りに行く、ほんに都会に住んでいて良かったと思います。
仕事も大学も休んで眠り続けること3日目。目が覚めたら、少し身体の痛みが引いてきて、あ、峠を越えたかなと。これなら病院に行って検査できる。検査してみると、数値は変わっていませんでした。白血球の値も低いまま、まだぎりぎり正常値。熱も引いてきて、関節の痛みもほとんどありません。翌日めまいはするものの会社に行くこともできて、なんとか通常営業に戻りました。なんだったんだろう?
海外で一人暮らしというのは、病気になった時思うことがある、そのことも含めて生活、かなと改めて考えました。口に入れるものを少し気をつけるようになって生活するようになりましたが、気にし過ぎも良くないなと。
そろそろ、人生の終わりを考える時期に入ってきたこともあります。どこで迎えるのか、あと残り時間をどんな風に過ごすのか、何をし残しているか、何をやりたいのか。たまに病気になって真剣に考える時間が持てたなあと思います。