深センとマカオを歩いてく

とにかく暖かいところに行きたくて、でもジャカルタジョグジャカルタは遠すぎて、というところで思いついたのは香港経由でどこか、でした。2016年のmaker faire Shenzhenは10月開催でしたが、台風通過で開催が1日短くなり、台風一過でも汗だくで見て回っていたからです。年末でもきっとあったかいよ、うん。割と簡単に決めてしまいました。

出発する週は雪が降り、鉄道が予定通りに走らないことを想定して搭乗日の前日に深夜バスで関西空港へ出発、関空から香港に飛んだら1時間遅れ。香港空港からどうやって深センに入ろうかといくつか選択肢を考えていましたが、今回は結果としてSkylimoになりました。

Skylimoは、インドネシアだとtravelと呼ばれる乗り合いのリムジンタクシーと同じです。空港からポイントになっている行き先まで車で送ってくれます。一台につき7〜9人(車による)乗れるものです。専用カウンターで、行き先を探してお金払って乗車まで一緒です。地下鉄で行くよりちょっと高いけど、荷物がある時は乗り換えも無くて楽。これでもいいかな、まあバスで国境近くまで行ってから地下鉄で国境を越えようかと思っていました。

バスやskylimoの専用カウンターはターミナル2。バスは…と探していたら、カウンターのおばさんから、深センか?と声をかけられて、深センなんだけど、翻身駅に行きたいのです、と地図を見せながら説明したら、地下鉄の乗り換えがたくさん、Skylimoで蛇口はどう?と勧められ、ああ、行ったことがあるから大丈夫かなと思って、我想买这个车票(このチケット買います)と何とか中国語で言ってみると通じた!やったあ!と喜びながらお金払ってペットボトルのお水をいただいて、喜びを噛み締めていたら快走啊!(あ、聞き取れた?)、急いで!って言ってる?
左腕を叩かれたと思ったらSkylimoシールが貼られ、六号!(6番口!) という声を背中に受けて走りました。私が最後の乗客だったのです。

タクシーにはすでに6人の乗客、私の荷物は車の後ろに放り込まれてすぐ出発です。そうだ、パスポートを運転手に預けるのはちょっとびっくりした。护照(huzhao)!え、ふー、何? お隣の若い男性がpassport!と声をかけてくれたのでわかったけど、パスポートを知らない人に預けることをしないので、内心穏やかではありませんでした。

香港を走ること50分位。たまに渋滞はあるけど快適に進んでいくと、料金所みたいなところで一旦停車。やたらと明るい窓口がイミグレーションで、乗客は車に乗ったまま、運転手のおじさんがパスポートを渡して、しばらくすると少し前に進んで、次の窓口で、係官が車の窓越しに、一人ずつ名前を呼んで、顔確認をし、質問があったらそこで行い、香港から出国になったのです。
楽に出国かあ、と喜んでいたら、次のポイントで車は停車。乗客は降ろされ、荷物を持って入国になります。私は予備知識ない、でもなんとかしないと。外国人レーンを探し、出入国管理カードを見つけ、イミグレーションの窓口に行き、荷物検査をして中国に入国。自分が今どこにいるのかわかってない状態での手続きは度胸と楽観視で乗り切っています。
インドネシアはすでに出入国管理カードが廃止されているので、よその国に行く時は気をつけなければと思います。

建物から出てみると。
バスターミナルのようなところで、ここどこ?になりつつ周りを見渡せば、見たことのあるLED電飾のビルが向こうに見える。蛇口のフェリーターミナルでした。ここまで来たら何とかなる。Skylimoの窓口おばさんに感謝です。最寄りの地下鉄駅を探して歩けば良いです。

ネットはインドネシアのtelkomsel経由で繋いでいるので、そのままグーグルマップが使えます。地下鉄は深センの交通カードを持っているので、PASMOのように使います。乗り換えもスムーズで駅の構内はわかりやすく、中国語がわからなくても英語表記があるので安心です。私の深セン交通カードは路線図付きなので乗り換えもわかりやすい。
翻身駅から歩いてホテルまでは、暗いしお腹空いてるし、少し心細くなりますが、歩きやすい歩道があるんだもの、まだ恵まれてる。携帯片手に歩けるということは安全かなと。


泊まるすぐ近くには広場があり、暗がりでは社交ダンスチームが100人以上、向こうにはヒップホップにと4グループ以上が住み分けするように踊っていました。なんだか面白い。夜更けの踊りの練習は自分もまた公園などで練習していたので理解できます。ああ、参加したいけどなんて言えばいいんだろうと辞書を引いたりしながら、見ていました。