赤い糸 あかいいいと

職場の昼休みは、私の内職タイムでもあります。
お昼を食べ終わると20分位残るこの時間に、こつこつ衣装のパーツを
縫う。みんなでご飯を食べているわけですが、人の話を聞きつつ、手作業してます。
ところが。
今日セットを出してみると、糸がない!かなりショックでありました。ああぁ。


インドネシア語で糸のことをbenangといいます。
benang merahとは、赤い糸。日本でも使いますが、インドネシア語でも
同じ意味合いで使っています。誰かとの結びつきのことや、
友人同士、恋人同士、そして運命のようなでき事にも、benang merah。
(merah は赤)初めて知った時はちょっと驚きでした。
私とインドネシアをつなぐ赤い糸。
私はこの赤い糸を伝ってあの国に行ってしまったんだろうか。
などと、一瞬でも考えてしまったことを思い出します。
そして気づけば、もう10年以上のお付き合い。
先生の踊りを見たい!子守でついてきます。そう言って
先生たちの美しい舞台を見に行ったこともありました。
そんな子供たちも、早い子はもう、パパだったりママだったりしてます。
(早すぎますけどね)
今も私をあの場所をつないでいるのは、赤い糸。
人をつなぐ、赤い糸。
これからもずっとつながっていたい赤い糸です。
そして平和に紡いでいきたい赤い糸です。
知らない誰かに。知らないどこかに。