小雨、霧雨、春の雨

雨が降っても、気温が低くても、なんとなく
冬の雨とは違います。雪の匂いのない雨。
仕事の忙しさでついつい日々の天候を楽しむ余裕がなくなってきていました。
職場を出ると、我先に帰路に急ぐ人たちの傘の花。
でも、雨は小雨、霧雨。傘をささずとも、歩けそうな気配。
吹く風は冷たいけれど、凍りつくような寒さを伴っているわけでもなく
やはり春の雨でした。傘をささずに人波を避けるように歩きました。


スーパーを覘くと、新竹の子。厚い皮をかぶった姿は
「ひさしぶり!」と声をかけたくなるようないでたちです。
春の味覚のお目見えに、心が浮き立ちます。


忙しさにいろんなことが滞ってしまってつい、しょげてしまうことがありますが
そんな私の周りには、春の気配が着々と押し寄せてきています。
くたくたでつい早く寝てしまうことだって
「春眠暁を覚えず」(笑)ってしたっていいじゃない。
政治も職場も「変わる」「Change!」と叫ばれていますが
そんなことを掲げなくても、季節は移ろっていきます。
季節が移ろうように、私も変化していく。


ルーリン彗星は、確か今日、最接近だったはずだけど
天気が悪くて見られませんでした。明日も雨だから
ちょっと見られないでしょう。でも明日の雨も春の雨。
もうすぐ新月。新しい月。
少しずつ変化していきます。しょげた私も、不景気も
いつか変化していきます。季節が移り変わるように。