ウォーリアーズ ある猫の物語。

児童書に置かれているこの本は、私の友人の小さな人(コドモともいいます)から教わった本です。
面白いから。

ウォーリアーズ〈1〉ファイヤポー、野生にかえる

ウォーリアーズ〈1〉ファイヤポー、野生にかえる

穏やかに言ったその子の言うとおりでした。
家猫(飼い猫)だった主人公が森の猫になっていく過程を猫社会から描かれています。
読みながら考えたのは、物語の主人公の成長と、読み手のコドモの成長が重なる。
日常生活の「二本足」(人間のことです)にも社会があり、掟があり
ある一定の規則のもとに生きているのですが、猫の社会は我々「二本足」以上の
時間の流れの速さ(寿命も違いますし)、環境の変化、社会の対立がある。
物語ですから「二本足」の頭で考えられた世界です。
コドモという半分神様の領域にまだ足場を残している小さな人たちは
物語の中で、猫となり急激な成長を体験してまた「二本足」の現実に戻ってきてという
ことを繰り返しているのだなと思いました。
自分の好きな本を思い返すと、主人公が成長していくものや、旅を通して体験していく
物語が多いなと思います。
ゲド戦記」、「ホビットの物語」、「はてしない物語」、「聖書(旧約、新約)」
長い時間の中で移り変わるもの、体験していくもの。
そういったことでは、「源氏物語」も「平家物語」も好きです。


このウォーリアーズは全部で6巻。
5巻まできました。あと一冊で読み終わってしまう。
ということを私の小さな人に話をしたら、次のシリーズがあることを教えてもらいました。
ならばまだ楽しみがある。
私もまだ、物語の中に入りこめるのかわかりませんが、
猫の世界と「二本足」の世界を行ったり来たりしていきたい。


今、アマゾンで検索してみたら、英語版発見。
翻訳されているものを読んでいたのですから、元があるんだった(汗)
おまけに対象年齢が4-8歳。こちらは漫画版ですが、読もうと思えば
英語でも読めるのですね。
辞書を引き引き読むんだろうか(爆)
そういえばインドネシア語で「ハリーポッター」を一時読んでいましたっけ。
いつか原書で読めるようになったらいいなと思います(笑)
物語の中に入り込めるかどうか分かりませんけど。